LAN内専用のHostを設定した話
LAN内に複数のサーバーがあった時に以下の図のように各サーバーにHostを設定してアクセスしやすくなりますよね?
※今回はNTTのルーターのDNS設定を利用しています.必ずしもその機能がついているわけでは無いので最初にDNS設定の機能があるかどうか確認してください.
今回のサーバー構成は以下の通りです.
見てもらってわかる通りスペックは結構カツカツ... サーバー増強したい
- Web Server(物理)
- OS : Fedora25
- メモリ : 6GB
- DNS Server(仮想)
- OS : CentOS 7
- メモリ割り当て : 2GB
- Samba Server(仮想)
- OS : CentOS 7
- メモリ割り当て : 2GB
手順は以下の通りです.
内向きDNSサーバーの構築
今回は大量アクセスもないので小規模内部ネットワーク向けの軽量なDnsmasqを使います.BINDは設定項目が多すぎてめんどくさい...
Dnsmasq インストール
インストールおよび設定に関してはこちらの記事をご覧ください.結構なんでも載っているサイトです.
Hostの設定
ドメインを決めます.ドメインを取得している場合はそれでも使ってください.取得していない方はLAN内のみで運用するのでなんでもいいですが,できるだけトップレベルドメインに存在していないものを使いましょう.(色々めんどくさくなるかもしれんから)
今回はトップレベルドメインが”.vhost”(Virtual Host),ドメインが"trompot.vhost"で設定します.
次はHostの設定です.
なんでもいいので
- Web Server(192.168.1.5)
- www.trompot.vhost
- DNS Server(192.168.1.4)
- dns.trompot.vhost
- Samba Server(192.168.1.6)
- smb.trompot.vhost
Dnsmasqは/etc/hostsに書かれたものを返すので/etc/hostsを書き換えます,
[root@trompot ~]# vi /etc/hosts # 追記 # LAN内host設定 192.168.1.5 www.trompot.vhost trompot.vhost 192.168.1.4 dns.trompot.vhost 192.168.1.6 smb.trompot.vhost
DNS設定
192.168.1.1にアクセスし,[詳細設定] > [DNS設定]でDNSサーバーの登録を行います.
以下の図を見ていただいたらわかるのですが,サーバーアドレスは16進数で入力します.今回の場合,「::FFFF:c0a8:0104」になります.
確認
最後に確認,LAN内のコンピュータより,Webサーバーにアクセスして見て表示できたら成功です.
最後に
このシステムを運用して思ったのが,
とりあえず,結構不満が... もしかするとDnsmasqが悪いのかもしれませんね.スキルのある方はBINDでDNSを立ててみるといいかも.
追記 2016/6/6
違うパソコンで動かしてみたところ、どうやらDnsmasqが悪いようじゃないです。
スペックが重要でした。